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新レーベル『ミライのパスポ』第1弾! 難波寿和『こちら、発達障害の世界より―生きやすく生きることを求めて』12月中旬に刊行予定

2019.11.21  更新

混沌としたミライを渡っていくための、本という名のチケット。

本の種出版・新レーベル『ミライのパスポ』、はじめます。

これから先の未来をどのように生きていけばいいのか、明確な針路が見えにくくなっている今。

1人の著者の手になる1冊の本を通じて、その生き方や考え方が、読む人にとって自分自身の歩みを、社会の行く先を見通すヒントになるような、思考の〈よすが〉になるレーベルを刊行することを決めました。

根底にあるのは「人の数だけ、思い描いている生き方や、社会のあり方がある」という思いです。

 

このレーベルでは、こうでなければならない、こうしなければいけないという「常識」から、ちょっとだけ距離を置いてみたいと思います。

答えを明示することを目的とするのではなく、レーベルの1冊1冊を通じて、読む人が今を生きるための最適解を探していける、そんな旅の伴走者になることをめざしています。

声高に何かを主張するのではなく、何かしらのコア=「核」をもつ著者だからこそ伝えることのできる、そんな本を届けていきます。

 

レーベルの第1弾として贈るのは、発達障害(自閉スペクトラム症)の当事者であり、心理士:支援者でもある、島根県を拠点に活動している難波寿和(なんば ひさかず)さんの単著です。

 

30歳で自閉スペクトラム症と診断され、うつ病の当事者ともなった難波さんは、自らの過去と現在を、時にシリアスに、時に軽妙な語り口を交えて描き出します。そこに映し出されているのは、「あり得ないことがあり得る」発達障害特有の世界。

 

幼少期から学生時代を経て、心理士として働くようになる過程で直面した数々の困難。そして、絶望と再起の先に見いだした「当事者としてのボクと支援者としてのボク」。

 

ふたつの立場を生きる人間だからこそ抱いている〈信念〉に基づき、発達障害の世界と、生きづらさを生きやすさに変える術を伝える、清冽な自叙伝です。

 

こちら、発達障害の世界より―生きやすく生きることを求めて

著者     難波寿和

◯定価     1,700円+税

◯ページ数   256ページ

◯判型     四六判

◯製本     並製

◯発売日    2019年12月中旬予定

◯ISBNコード  978-4-907582-20-3

◯Cコード    0036

 

◯目次 〈11月8日・追記〉第1章から第3章の小見出しを追加しました。

はじめに

第1章 生きやすく生きられない―発達障害と診断されるまで

 ボクの世界について

  障害者としてではなく、一人の人間としての自分を見てほしい

  発達障害特有の世界、ボクの感じる世界

 Ⅰ パニックの世界

  母子分離不安――母親を探し回った日々のこと

  買ってもらえないがゆえのパニックと、心の落ち着かせ方

  ちょっかい行動を止められない『お花畑パニック』

  何でもないものに、ひどく不安がる

  予定に変更が入ると、怒ってパニックになる

  大人になるにつれて、試行錯誤でパニックを回避する

 Ⅱ 見通しのなさと不安の世界

  小学校への淡い期待感

  保育所で感じた楽しさと不安

  学校の先生は宇宙語を話す

  18時に帰らない母親

  不安とストレスと夜尿

  大人になるまでに乗り切った方法

  先の見通せない運動会

 Ⅲ 多動・不注意・衝動性の世界

  怒ったことに、とらわれ続ける

  挙手はボクの自尊心

  トラブルメーカー

  そっと内言をしまう 

  多動はなくなり、不注意だけが残る

  不注意でミスが多いのに、会議で大きな発言をする

  どうしてもコントロールできない!

 Ⅳ 感覚の世界

  好きだった感覚と、共有できないことによる絶望

  くるくる回る世界

  ガンダムの人形が語り出すとき

  終わる世界――ゲームの世界から出ていくとき

 こんな大人が、できちゃいました

  就労と、重なる文章のミス

  最初に躓いたのは、報告書のこと

  出勤簿の印鑑は魔物

  忘れ物・落とし物

  仕事ではポカミス、会議では大口

  相手が疲れていることが分からない

  思いだけが先走る

  「謙虚でいなさい」という言葉の意味が分からない

  そして誰もいなくなった

  二次障害の兆し

  診断のとき

第2章 当事者であり支援者―ふたつの立場で働く

 診断が下りてから、再び働き始めるまで

  診断を受けて

  母親が泣いた。父親にも話した

  情報がない!

  心理士という仕事をするか本気で悩む

  二次障害の怖さ

  二人で泣いた、そこからの再スタート

  生きやすく生きること

  発達障害者と開示して働く前に――自らパンドラの箱を開ける

  仕事で何ができないか

  ウダウダ考えていたら、貯金がなくなった

  仕事を探す

  障害を開示した仕事を引き当てる

 ふたつの立場をもつ支援者として

  生きやすさとは何か

  他の当事者と向き合うとき

  支援は包丁のようなもの

  視覚支援の意味

  褒めることが大切?

  当事者のパニックと向き合うとき

 支援者として使っている手法

  ◆特性に気づくワーク

   (例1)なぜ表情を見ないといけないのか

   (例2)「忘れた」「知らない」という人へのワーク

  ◆相手は話ができなくても電話をする方法

第3章 ボクの生きやすさ改善術・障害受容―オモロイ世界に向けて

 ボク的生きやすさとは

  生きやすさと改善

  援助を受け入れること

  対人関係はギブアンドテイク

 ストレス対処編

  疲れのサインに気づく

  1か月の精神面やパニックの状態を把握する

  身体的・精神的なストレスを除く方法

 社会スキル編

  真似をすること。全ての社会スキルは模倣することから

  模倣と行動の意味はセット

  療育を通して、会話がへたくそだったボクが、会話をできるようになるまで

  報告ができるようになるまで

  目で見ることよりも、耳で聞くスキルを高める

  指示が聞き取れないこと(聴覚劣位)への対策

  聴覚過敏への対策

 不注意・衝動性の対策

  紙に書いてあるものを確認する

  やることリストを紙に書き入れる

  短期記憶への対策

  車の運転対策

  片づけとラーメン

 自己努力もしつつ他者援助に頼る

  手助けと自己努力

  パートナーとボク

  忘れ物対策(自己受容編)

  忘れ物対策(他者援助編)

  仕事場のキーパーソン

  仕事を切り分けしたほうが楽

第4章 あなたへの手紙―全ては当事者のために

 パニックの世界にいるあなたへ

 見通しのなさと不安の世界にいるあなたへ

 多動・不注意・衝動性の世界にいるあなたへ

 感覚の世界にいるあなたへ

 あなたへ伝えたいこと

 当事者からのメッセージ

 ボクからのメッセージ

おわりに――「ありがとう」をあなたに

 

●著者紹介

難波 寿和(なんば ひさかず)

1982年岡山県生まれ。兵庫教育大学大学院・学校教育研究科障害児教育専攻を修了後、福祉施設で心理士として勤務。2012年に自閉スペクトラム症と社交不安障害、その後、うつ病と診断され休職。心理士という専門職として働き続けていくために、自身の障害や疾患を開示したうえで周囲のサポートを受けながら、島根県を拠点に療育やカウンセリング、家族支援に携わっている。

「発達障害児者支援サービススモステABA」代表、「山陰発達障害当事者会スモステの会」代表。全国各地での講演活動にも努める。2016年に初の単著『14歳からの発達障害サバイバルブック 発達障害者&支援者として伝えたいこと』(学苑社)を刊行。

 

●イラストレーター紹介

Tokin(トキン)

解離性同一性障害と双極性障害の当事者であり、「心理とおとぎ話」をテーマに漫画・水彩画を描く。2018年に初の単著となるコミックエッセイ『実録 解離性障害のちぐはぐな日々』(合同出版)を刊行。本書の装画と本文イラストを制作。

 

〈10月25日・追記〉

『こちら、発達障害の世界より』予約ページを設けました。

告知ページとは少し異なる「内容紹介」も併せて、御覧ください。

http://honnotane.com/?p=2509(本の種ウェブサイトの該当ページに飛びます)

 

〈11月8日・追記〉

『こちら、発達障害の世界より』アマゾンと楽天ブックスでの予約受付が始まりました。

下記のバナーをクリックすると、アマゾン/楽天ブックスの該当ページに飛びます。

 

〈10月31日・追記〉

『こちら、発達障害の世界より』について、

書店の方は下記のいずれかの注文書により、事前注文をお願いいたします。

●「本の種出版」刊行書籍 注文書(PDF)〈2019年10月現在〉

 

●『こちら、発達障害の世界より』注文書(PDF)〈2019年11月現在〉

 

〈11月12日・追記〉

『こちら、発達障害の世界より』について、

書店の方を対象に、全ページ分のゲラを発送いたします。

御希望の方は、ツイッター https://twitter.com/honnotane_com にリプライまたはDM(開放しています)を、または access@honnotane.com までメールをお送りください。

 

〈11月20日・追記〉

『こちら、発達障害の世界より』について、

本書冒頭の1~23ページ(PDF)をウェブサイト上に公開しました。

下記の画像をクリックすると、サンプルページに飛びます。

『こちら、発達障害の世界より』1~23ページ

 

〈11月21日・追記〉

『こちら、発達障害の世界より』について、

期間限定でNetGalley(ネットギャリー)に全ページを掲載しました。

サイトに登録・申請することで、本書のゲラを閲覧することができます。

下記の画像をクリックすると、ネットギャリーの該当ページに飛びます。

 

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【続刊予告】

2020年春に刊行予定の『ミライのパスポ』第2弾は、東京・赤坂の選書専門店「双子のライオン堂」の店主である、竹田信弥さんの単著『めんどくさい本屋 100年先まで続ける道』(仮)です。

 

なぜ竹田さんが「本屋」や「文学」という道を選んだのか、なぜ本屋の店主であるのと同時に複数の仕事を抱える生き方を選んでいるのか。そして双子のライオン堂にはどんな人たちが集まり、どのような場が自然と築かれているのか――。

 

これまでの本屋本とは一線を画し、本屋を開く・続けるためのハウツー本やガイド本ではなく、曲がりくねった道を迷いながらも進んでいる、ひとりの青年の「めんどくさい」歩みを伝える、人生そのものの本を贈り出していきます。